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スポーツで地域を活性化。テニスの次の一手に期待を寄せる

千葉県 白子町

公開日 : 2025年4月21日 関係人口の創出・拡大、 観光・交流

取材者 日下智幸 / 瀬戸株式会社

白子テニスフェスティバルの様子

千葉県の太平洋岸にある白子町は、テニスの聖地として知られる町。しかし、コロナ禍を挟んでテニスで町を訪れる人の数が激減しました。テニス中心の観光から脱却して町全体での観光振興を進めるため、町では2024年に観光地域づくり法人(DMO)「一般社団法人プロモーション白子」を設立。農業体験や地元の自然資源を活用したツーリズムなど、多様な観光コンテンツを展開することで、町全体の魅力向上を目指しています。町ぐるみで観光客を迎える体制を整えつつある白子町の現状と取り組みを、町の担当者にお聞きしました。


その数300以上!国内最大級のテニスコート数を誇る「テニスの聖地」


長い海岸線で知られる九十九里エリアにある白子町は、300面以上ものテニスコートがあり、「テニスの聖地」とよばれます。テニスコートはインドアコートやナイター設備などを備えており、様々な大会が開催されています。なかでもテニスの祭典「白子テニスフェスティバル」では毎年2日間に渡って熱戦が繰り広げられ、全国から2,000人以上が集結する国内最大級のイベントとして知られています。
しかし、コロナ禍を経て状況は一変。サークルなどの合宿が激減し、以前は年間60~80万人ほど訪れていた観光客がいまでは年間30万人ほどに落ち込んでいます。また、夏の海水浴人口も激減しており、観光の立て直しが町の課題となっています。
町では「スポーツを核とした地域活性化プロジェクト」を掲げ、新たなスポーツによる観光客獲得に取り組んでいるところです。2023年には、マスターズオープンサーフィン選手権大会が開催され、また、テニスコートを活用した「パデル」など、新たなスポーツ需要の模索を続けているといいます。「いまでも1年間に40くらいの大会が開かれています」と話すのは、町の地域プロジェクトマネージャーである芹澤 豊さん。「とはいえ、300面のテニスコートがフル稼働することはほとんどありません。以前に比べると大会の参加人数が減っていることは間違いないですね」と、現状を嘆きます。

地域プロジェクトマネージャー、芹澤 豊さん

テニスコートを活用した新しいスポーツへの転換を模索


「テニスをコロナ禍以前のレベルまで活気づけることができるなら、それに越したことはありません」と話す芹澤さん。しかし実際は難しいと感じているといいます。そこで検討を進めているものがテニスコートを活用した新しいスポーツ、「パデル」や「ピックルボール」です。「パデルの呼び込みに取り組みましたが、いったん白紙の状態になっています。急速に普及が進んでいるピックルボールは、検討を始めたところです」
また、稼働率が下がっているテニスコートを、ほかの用途に転用することも視野に入れているといいます。「例えば、スケートボード場なども候補のひとつです。白子町にはサーファーも多く訪れますが、サーフィンとスケートボードは親和性が高いといえます。ほかのスポーツでも構いません。多くの人を惹きつける、人が集まるような施設への転換を検討したい」と芹澤さんは現状を話してくれました。

白子町のテニスコート群

町の強みを生かした新しい観光を創設したい


白子町のいちばんの強みは、日本有数の規模を誇る300面以上のテニスコートです。「基本的にテニスコートはすべてが民営。町内各所に、ある程度まとまって点在しているので、大小様々な大会を開催することができます」と芹澤さんは話します。また、宿とテニスコートが近いことも強みのひとつ。これらを背景に、これまで様々な大会や合宿などに利用されてきたといいます。
町内のテニスコートのほとんどが、人工芝の上に砂をまいたオムニコートですが、それらの一部を国際基準であるハードコートに転換しようとする動きもあるといいます。これによって、開催される大会の幅が広がり、より多くの大会を誘致できるようになります。
一方で、町内の宿の老朽化が課題として挙げられています。「テニスによる今後の集客が不透明である以上、設備投資しづらいという現状があります。こうした課題も考慮しつつ、新しいスポーツによる観光を盛り上げていきたいです」

「青松庭 白砂」の展望露天風呂

町内の天然温泉「黄金の湯」を集客につなげたい


テニスの聖地として知られる白子町ですが、町内には天然温泉「白子温泉」が湧いています。「地下2,000mから天然ガスと一緒に上がってくるかん水を温泉として利用しています。全国でも珍しいヨウ素を含む温泉で、黄色がかっていることから黄金の湯ともよばれています」と芹澤さん。
白子温泉という名前は、千葉県内でもあまり知られていないといいます。「これまで温泉地としてはあまり積極的にPRしてこなかったという経緯があります。スポーツと温泉を組み合わせることで、健康をテーマにした需要を生み出せるのではと、改めて検討を進めているところです」

大会の様子。町内のコートはほとんどがオムニコート

観光の発展を目指して。企業からの提案にも期待を寄せる


このように、町としては既存の設備や施設を活用した、新しいスポーツによる観光客誘致に取り組んでいます。しかし実際には解決すべき課題も多く、起爆剤となるような解決策も見つかっていません。観光振興に企業版ふるさと納税を活用するにあたり、芹澤さんは、企業に大きな期待を寄せているといいます。
「テニスコートや温泉、海などの観光資源、たまねぎやトマトなどの自然資源など、白子町には多くの資源があります。これらを活用するアイデアがあれば、ぜひお聞かせいただきたい。例えば、保養所や研修施設、テレワークの場など、企業が使いやすいかたちで活用していただければ。温泉とスポーツを組み合わせることで、社員の健康増進になるような取り組みもできるかと思います」と芹澤さん。「新しい町づくりに関わってくださる企業を広く募集します。ぜひお力をお貸しください」

語り手

地域プロジェクトマネージャー

芹澤 豊さん

自治体

千葉県 白子町

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